----------------------

この作品は持病が判明するずっと以前の小学生位の頃からずっと抱いていた""自分は決定的に何かが足りないのに多すぎる""という複雑な感覚を表現したものです。
必然的に欠落した人間を描かざるを得ないのですが、あまりにやりすぎると暴力的な絵になってしまうので、生々しさと痛々しさを感じさせる赤色をメインに描いた""欠けているのに余っている彫刻""の絵を描くというある種の匙加減が大変でした。
要するにこの絵は""元々存在していた人が体を切られた絵""とかではなく、""そもそもこの形で生まれてしまった彫刻""ということで、赤色は血液ではなく、彫刻なので肌は真っ白です。

----------------------

制作用具
• 水彩絵の具

----------------------
制作風景

・

----------------------
プロフィール

高校時代にいじめにより双極性障害と過敏性腸症候群を発症し、大学時代に潰瘍性大腸炎を発症し入院し中退。入院時にやる事がなかったので子供の頃から好きな絵を描いていたところ看護師の方が褒めてくれたので本格的に絵を趣味にしました。
なるべくありのままの自分を表現するため誰からも絵を学んだりはせず、道具も基本的にシャープペンと水彩絵の具以外は使わないようにしています。